美容師さんが答えに困った
あるある50解答と解説
- Q 01カラー、パーマを続けてたらハゲるの?
- ヘアカラーやパーマが直接薄毛の原因になるとは考えにくいです。
長年続けていても毛量の多い方もいれば、カラー、パーマをしていなくても毛量の少ない方もいますので一概に言えないのが現状です。
しかしカラー、パーマの薬剤が頭皮に負担をかけることは事実であるため、薄毛を引き起こす可能性は0ではありません。
カラー、パーマの後は薬剤の影響をできるだけ抑えるような適切なケアをしましょう。
- Q 02親がハゲてたら絶対ハゲるの?
- 肌の色や、顔の形が遺伝するように、薄毛になりやすい体質も遺伝します。
そのため親が薄毛の場合、子も薄毛になる確率は高いでしょう。
しかし薄毛になる原因は遺伝だけでなく生活習慣や普段のヘアケアも大きく影響するため、100% ではありません。
薄毛を防止するためには食事や喫煙、睡眠時間などに気をつけましょう。
- Q 03育毛剤って効果あるの?
- 現在、外用薬で日本皮膚科学会が育毛効果を認めているのは「ミノキシジル」という成分です。
この成分は「効果がある」といえるでしょう。
しかし、ミノキシジルには「ホルモンバランスが変わる可能性」や「血圧が下がる可能性」などの副作用もあるため、使用できる人に制限があります。
日本皮膚科学会に認められていなくても「アデノシン」や「リデンシル」など育毛の臨床結果のある成分も多くあるため、製品によりますが「育毛剤には髪がはえる効果がある」と言えそうです。
- Q 04髪を早く伸ばす方法はないの?
- 人の髪は通常、1ヶ月で1〜 1.5 センチ成長します。 この成長速度は基本的には変わりません。
ただし普段からタンパク質を多く摂取したり、育毛剤を使用するなどのケアを行うと、健康な髪が生えてきやすくなるため、「早く伸びるような気がする」可能性はあります。
- Q 05白髪は黒髪に戻らないの?
- 白髪になる原因によっては戻る可能性があります。
強いストレスを感じたり、薬の副作用によってメラノサイト(髪に色をつける細胞)が休止してしまうことで発生した白髪は、その原因が改善されると黒髪に戻る可能性が高いようです。
しかし加齢などにより自然に発生した白髪は元の黒髪に戻すことは難しいと言われています。
- Q 06男はトリートメントしなくてもいい?
- 長さによって使い分けていただくことをオススメします。
ベリーショートで髪の絡まりが一切なく、クセも気にならないという場合には無理にする必要はありません。 しかしシャンプーのみで終わらせた場合、毛髪同士が静電気を起こしてしまうため、空気中のチリやホコリを吸着したり、パサついて、セットしにくくなる可能性があります。 ある程度長さがある場合には使用していただいた方が良いです。
- Q 07シリコンって髪によくないんでしょ?
- シリコンにはたくさんの種類があり、髪や肌に良くないものもあれば、必要なものもあります。
シリコンの役割は髪を守ることにあります。 髪をコーティングすることで摩擦を防いだり、ドライヤーやアイロンの熱のダメージを軽減します。 また髪にツヤを出し見た目を整える作用もあることから多くのシャンプートリートメントに配合されています。 中には油っぽくベタつくモノもあり、そのようなタイプはヘアカラーやパーマの邪魔をしたり、頭皮の毛穴を塞いでしまう可能性があるため、頭髪環境に良くないと言えます。 『シリコンだから良くない』のではなく『良くないタイプのシリコンもある』と考えるのがよいでしょう。
- Q 08市販のシャンプーは良くないの?
- 市販のシャンプーは良くない、とは言えません。
市販されている製品には数百という種類があり、それぞれ成分も仕上がりも異なります。 ただ一般的に販売されている低価格のシャンプーは、配合されている原料も安価なものが多く、質の高いものとは言えない製品もあるのが現状です。 使用されている成分や、その配合量・バランスによって大きく異なりますので、 『市販のシャンプーは良くない』というよりは、『良いものもあれば良くないものもある』 と考えていただくと良いと思います。
- Q 09オーガニックシャンプーが流行ってるけど何がいいの?
- オーガニック商品は有機肥料や自然の恵みを利用して栽培された植物を原料としています。
環境に優しい点が大きなメリットのひとつと言えます。オーガニックシャンプーにもたくさんの種類があり、それぞれ製品ごとに使われている原料や配合割合、洗浄成分なども異なり、泡立ちや仕上がりにも違いがあるため「オーガニックだから良い商品」とは一概に言えないもの事実です。
シャンプー選びの際にはご自身との相性を見ていただくことをオススメします。
- Q 10シャンプーの2度洗いは必要?
- 油分の多いスタイリング剤を使用した時や、予洗いを十分に行ってもシャンプーが泡立たない場合は必要です。
シャンプーではキメの細かい泡が頭皮や髪の汚れを浮かして落とします。 泡立ちが悪い時には1度目は髪の油分を落とすため、2度目は頭皮をしっかり洗うためにシャンプーをしましょう。
- Q 111日2回シャンプーしてもいい?
- シャンプーは1日1回が望ましいです。
頭皮の皮脂には紫外線や花粉などの外的刺激から頭皮を守ったり、頭皮の水分が蒸発すること防ぎ乾燥から守るためにありますので、取りすぎてしまうと頭皮のトラブルにつながってしまいます。 もし2回洗いたい場合は夜にシャンプーをして、朝はシャワーで流すなどの方法でケアすることをオススメします。
- Q 12シャンプーは朝と夜どちらがいいの?
- 頭皮や髪のことを考えるとシャンプーは夜にすることがオススメです。
朝、起きてから1日を過ごした髪にはスタイリング剤やホコリ、チリなどの外的な汚れ、 頭皮から分泌される皮脂などの内的な汚れが溜まっている状態です。 その汚れを残ったままにしてしまうと、寝ている間に髪の成長を阻害してしまうため、 就寝前は頭皮と髪を清潔にしておくことが望ましいです。 また、夜の間に分泌された皮脂は日中の紫外線から頭皮を守る役割もあるため、朝にシャンプーをして皮脂を落としてしまうことはお勧めできません。 そのためシャンプーのベストなタイミングは夜だと言えます。
- Q 13美容室から帰ったら自分でシャンプーしないと気持ち悪い、どうしても我慢しないとダメ?
- ヘアカラーやパーマの後、できれば1日はシャンプーをしないことをオススメします。
もしも気持ち悪い場合には当日はシャンプーは避け、お湯ですすぎトリートメントで仕上げるのはいかがでしょうか。 それでも気持ち悪い場合はシャンプーは優しく、そして必ず乾かすようにしましょう。
- Q 14いつも同じシャンプーを使ってるのに急に合わなくなった、なぜ?どうしたらいい?
- シャンプーが合わなくなったと感じるのは髪質が変わったからかもしれません。
食事や健康状態、年齢によって髪の状態は常に変化しています。 また健康毛と損傷毛でもシャンプー時の感じ方が変わります。 違和感が残るまま使い続けるよりも別のシャンプーに切り替えるといいかもしれません。
- Q 15よく美容師さんにアミノ酸系のシャンプーを勧められるけど何がいいの?
- シャンプーに使われる界面活性剤は大きく分けて
【高級アルコール系】 【石鹸系】 【アミノ酸系】 【ベタイン系】があります。
このうちアミノ酸系のシャンプーは髪の毛と同じ弱酸性で作られていることが多く、 洗浄力が優しい、肌に対する刺激が少ない、といった特徴があります。 そのため、ヘアカラーやパーマの後のデリケートな髪にオススメされることが多いです。
- Q 16カラー、パーマの後にいいシャンプーは?
- ヘアカラーやパーマの後は髪が非常にデリケートな状態になっています。
そのため、洗浄力の優しいモノが良いでしょう。
ヘアケアに向いているとされるのはアミノ酸ベースの界面活性剤を使用したシャンプーです。 また、カラー・パーマ後の髪はアルカリ性に傾いています。 髪は弱酸性の状態で安定するため、シャンプーも弱酸性のものが望ましいです。 他にも余分な残留薬剤を落とす効果のある製品やカラーの退色を防止したり パーマのカールを長持ちさせる効果のあるものがオススメです。
- Q 17髪は乾かさないといけないの?
- はい、お風呂上がりやシャワーのあとは髪を乾かした方が良いです。
濡れたままにしておくと頭皮の雑菌が繁殖し、炎症を起こしてしまうため痒みや臭いの原因になってしまいます。
その状態が続くとフケや細毛を引き起こす可能性もあります また濡れたままの髪はキューティクルが開き、ダメージを受けてしまいます。 自然乾燥させたとしても開いたキューティクルからいつまでも毛髪内部の水分が蒸発してしまうため乾燥毛の原因になります。 濡れた髪はできるだけ早く乾かすことが大切です。
- Q 18髪を乾かすときにドライヤーは必要?
- 髪を乾かす際はドライヤーを使用しましょう。温風で9割乾かし、冷風で仕上げると髪にツヤが出てきれいにまとまります。
- Q 19妊娠中のヘアカラーはNGなの?
- 諸説ありますが、多くの医師は「特に問題はないだろう」という見解です。
100%安全、とは言い切れませんが「ヘアカラーをしたことで、胎児に影響がでた」との報告は今のところありません。 ただ、妊娠中は不安定で体調を崩しやすく、ヘアカラーのにおいや、刺激に敏感になることも多いので心配であれば控えることが望ましいです。
- Q 20水素トリートメントとか炭酸トリートメントって何?
- 水素や炭酸にはそれぞれに違った目的があります。
【水素】活性酸素の除去
水素には『ヒドロキシラジカル』という非常に強い毒性を持った活性酸素を除去する作用があると言われています。 ヒドロキシラジカルは身体を老化させたり、癌を誘発すると言われており、身体からすぐになくすことが大切です。 そのため水素でヒドロキシラジカルを取り除き、肌サビや老化を防ぐことを目的としています。
【炭酸】洗浄・血行促進
水に溶かした炭酸(二酸化炭素)の気泡は毛穴の奥まで入り込み、通常の水洗では落とせない毛穴の奥の汚れを浮かせ、洗い流す効果を持っています。 また皮膚から吸収されやすく、血管に入り込みます。 血管内に二酸化炭素が増えると、一時的に酸欠状態になり、血液がたくさんの酸素を運搬するようにあんるため、血行促進効果があります。 理美容室においては「炭酸泉ヘッドスパ」 などのメニューで使用されます。
- Q 21カラーってどのくらいのペースでしていいの?
- 通常、人の皮膚は28日周期でターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)が行われています。そのため、ヘアカラーをした後は1ヶ月以上、理想としては1.5ヶ月以上開けることが望ましいです。
ヘアカラーをすると頭皮に負担がかかるため、頻繁な施術は控えた方が頭皮のためには良さそうです。
- Q 22サロンでカラーをした日に家でシャンプーをしてもいい?
- サロンでカラーをした際には、サロンで丁寧にシャンプーをしてもらっているのでその日はシャンプーの必要はありません。
またヘアカラーの色を安定させるためにはカラーをした当日はシャンプーを避けるのが望ましいです。
どうしても洗いたい場合はその日はぬるめお湯ですすぐ程度にすることが望ましいです。
- Q 23サロンのカラーと市販のカラー、何が違うの?
- サロンカラーと市販カラーの大きな違いはカラー剤の塗布技術にあります。
サロンカラーではプロの知識と技術を用いてカラーをするため髪や頭皮に優しく、デザインにおいてもバリエーションが豊富です。
その分料金はかかりますが、安全性やクオリティの高さがメリットです。
市販のカラーはご自分での塗布になるため染まりムラが起こりやすく、またカラー剤の色はサロンのものより限られています。
誰が使用しても失敗しないように染める力は強めに設定されているので髪や頭皮に対する負担が大きくなります。
安価で手軽に行えることがメリットです。
- Q 24髪にやさしいおすすめのカラー剤は?
- 求める仕上がりや、お肌の状態によっておすすめのカラー剤が変わります。
一概に『コレが良い』とは言えないので担当の美容師さんと相談しましょう。
ただし、1度でもヘアカラーでかぶれたことのある人は『アルカリカラー』は使用できません。
その場合にはヘアマニキュアやノンジアミンカラーを使用しましょう。
- Q 25ヘアカラーで色落ちしにくい色ってあるの?
- ヘアカラーで色落ちしにくい色はベース色となる『ブラウン』です。
特に赤みのあるブラウンは髪に残りやすく、色落ちがしにくい色と言えます。
逆にアッシュ(青)やピンクなどは比較的、色落ちしやすい色になります。
- Q 26カラー剤ってなんでしみるの?
- ヘアカラーで刺激を感じる原因はその内容成分にあります。
・ジアミン ・アルカリ ・過酸化水素 これらが刺激を与える主な物質です。
【ジアミン】
ヘアカラーには欠かせない成分ですが、同時にアレルギー成分でもあり、皮膚に接触することで刺激が起こります。
【アルカリ】
人の皮膚は通常、弱酸性の状態で皮膚にバリア(皮脂膜)を作り安定しています。 しかしヘアカラー剤はアルカリ性のため、皮膚に接触することで皮膚表面のバリア(皮脂膜)を壊し、刺激を感じやすくなります。
【過酸化水素】
非常に強い酸化力を持ち、漂白剤にも使用される成分です。 細胞を損傷させることから、炎症を引き起こし刺激となります。
以上のことからヘアカラー剤は頭皮に刺激を与えるため、「しみる」という状態を引き起こします。 対策としてはカラー剤が皮膚につかないように塗布することをオススメします。
- Q 31エイジング毛って何?なんで起こるの?
- エイジング毛とは、加齢や紫外線による老化現象で髪の成長が衰えることで生えてくる、 うねりのあるパサついた髪のことです。 40代以上の女性に多くみられ、もみあげやえりあしに目立ちます。 その原因は頭皮にあるの髪を作る細胞(毛乳頭)が老化することで、油分やタンパク質の少ない状態のまま髪が成長することで起こります。
- Q 32歳を取るとなんで髪質が、変わるの?
- 年齢を重ねると、髪を生成する毛乳頭が小さくなり、髪の成長力も弱くなります。
そのため毛髪内部の水分や油分、タンパク質が減少することで、パサつきやうねりが出て髪質に変化が現れます。 また加齢により、頭皮や身体全体の血流が衰えたり、ホルモンのバランスが変わることで髪質が変わります。
- Q 33髪がうねってきた、どうケアしたらいい?
- 髪がうねるのは加齢によって毛髪内部の水分や油分、タンパク質量の変化に加え、
頭皮が下がることによって毛穴に歪みが生じるためだと言われています。
ケアをするためには ・エイジングケア効果のある製品で頭皮ケアをする ・バランスのいい食事を心がけタンパク質を多めに摂取する ・頭皮を引き上げるようにマッサージなどでケアをする などがあります。 またうねりと同時にパサつきも目立ってきますので、流さないタイプのトリートメントを使用し髪の表面を整えることも大切です。
- Q 34トップにボリュームが無くなってきた。どうすればスタイル良く見える?
- 年齢とともにトップにはボリュームがなくなり、サイドは膨らみやすくなります。
ドライヤーでスタイリングをする際にサイドは毛流れに沿うように抑えながら、
逆にトップな毛流れの反対方向に髪を持ち上げながら乾かすときれいに見えます。
後頭部にボリュームを出すようにイメージしましょう。
- Q 41脂性じゃなくてもベタつくことはある?
- 脂性でない人の髪がベタつく理由としては、洗い残しが考えられます。
スタイリング剤がシャンプーで落とし切れていなかったり、シリコンの多いトリートメントを使用している場合、ご本人が脂性でなくても髪に油分が残っているためにベタつきを感じる可能性があります。
- Q 42前日シャンプーしても夕方になると頭皮が臭う。どうすればいい?
- 頭皮のにおいは主に皮脂が酸化することで発生します。
そのため『皮脂の過剰分泌を防ぐ』ことと『皮脂を酸化させない』ことがにおいを防ぐポイントです。
皮脂の過剰分泌を防ぐためには頭皮の水分バランスを整えます。保湿効果のあるアイテムでケアし、油っぽい食事を減らしましょう。
皮脂を酸化させないためにはまず紫外線を浴びない、ストレスをためない、タバコを吸わない、適度な運動をする。
このような方法でケアができます。
また頭皮の消臭作用のあるアイテムも効果的です。
- Q 43フケはどうして出るの?
- フケが発生する原因は主に頭皮のターンオーバーの乱れです。
・マラセチア菌という常在菌 ・肌質 ・皮脂 これら3つのバランスが崩れると地肌のターンオーバーのリズムが乱れ、フケが出やすくなります。 ターンオーバーが早すぎると乾燥気味のパラパラした細かいフケ ターンオーバーが遅すぎると脂っぽいベタベタした大きいフケが発生します。 ・マラセチア菌の抑制 ・皮脂バランスの調整(保湿) をすることで改善できることが多いです。