ヘアカラーの仕組みと放置時間の関係
ヘアカラーの仕組み、知っていますか?
日本人の生活にとても馴染みのあるヘアカラー。
男性では約3割、女性では実に7割以上の方が利用しているそうです。
その中でも特に多く使われているのが一般的に『カラー剤』や『ヘアダイ』と呼ばれる【酸化染毛剤】です。
この酸化染毛剤は『医薬部外品』に指定されていて、実は取り扱いにはとても注意が必要なんです。
ここでは特にたくさんの人が気軽に使用している酸化染毛剤のメカニズムを簡単に解説します。
カラー剤は1剤と2剤に分かれている
酸化染毛剤は1剤と2剤に分かれています。
カラーをする前に美容師さんがカップの中でカチャカチャと混ぜているのを見たことがあるのではないでしょうか。
これらの薬剤はそれぞれ別の役割を持っていて、使用前に混ぜることで髪を染めるための化学反応が起こります。
これは美容室のカラーも市販のカラーも同じです。
カラー前の髪の中はこうなっている!
人の髪は通常、弱酸性に保たれていて髪の表面にあるキューティクルが魚の鱗のように閉じています。
髪の内部はとても細かいタンパク質や油分・水分で満たされています。
また髪の中にはメラニン色素という成分もあり、黒髪はこのメラニン色素が多量にある状態です。
ヘアカラーのメカニズム
髪にカラー剤を塗ると、まずアルカリの力で髪表面にあるキューティクルが開きます。
キューティクルが開くと髪の表面に隙間ができるので、カラー剤の成分(染料)が髪の中に浸透していきます。
浸透したカラー剤は、はじめに黒髪の素であるメラニン色素を壊します。
これが髪を明るくする力「ブリーチ・脱色」です。(左図)
次に、髪の中に浸透した酸化染料が酸素と結びついて発色をします。(右図)
酸化染料が酸素と結びつくと髪の中で大きくなるため、髪の中から抜けずらくなります。
つまりヘアカラーは髪の中で【脱色と発色】の両方をしているということになります。
ヘアカラーにかかる時間
ヘアカラーは通常カラー剤を塗ってから約30分、放置時間をとります。
と、いうのも
- ヘアカラーを塗ってから脱色にかかる時間が約15分。
- 発色にかかる時間がヘアカラーを塗ってから15分後から15分間。
- 薬剤の反応が終わるまでにトータルで約30分かかるからです。
放置時間が短いとカラーの発色が不十分となり、逆に放置時間が長すぎると髪と頭皮の負担が大きくなります。
そのためヘアカラーの放置時間はきっちりと守ることが大切です。
たまに「染まるかどうか心配だから1時間以上置いてる」という方がいますが、完全にNGですので絶対にやめてください。
また、髪を染めるためにはカラー剤と酸素が結びつくことが必要なので、多く塗りすぎるとうまく発色しないことがあります。
ヘアカラーを行う際は用法・用量もしっかりとも守ることが大切です。
以上がヘアカラーで髪が染まる仕組みです。
美容室でカラーをする場合は美容師さんに染めてもらうので、時間や量、技術の心配はありません。
ホームカラーを行う場合は今回の注意点をよく確認しながら行ってくださいね!
※ヘアカラーは医薬部外品です。正しい知識と正確な技術で使用しましょう。
※ヘアカラーにはアレルギー物質が含まれているため、カラーリングを行う際は事前にパッチテストが必要です。
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