【男性必見!】自宅で白髪染めの落とし穴
白髪染めが白髪を増やす?!ヘアカラーのちょっと怖い話
ヘアカラーは理美容室でしていますか? それとも自分で染めていますか?
人と直接会う機会が少なくなっている昨今、自宅でヘアカラーをしている人が増えているそうです。
特に男性は髪が短いため伸びてくると根本の白髪が目立ちやすく、染める頻度も多くなりがち。
実はこの『自宅で白髪染め』 逆に白髪を増やす原因になっているかもしれません。
今回はそんな『白髪染めと白髪が増える原因』について解説していきたいと思います。
白髪を増やさない方法についてもご紹介しますのでぜひ最後まで読んでくださいね!
男性の白髪染め事情
白髪染めは20年以上の付き合いに
リクルート社:ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、
【白髪のある男性のうち白髪染めをしている人は31.5%】
その内【自宅で白髪染めをしている人は65.5%】にのぼるそうです。
中でも注目して欲しいのは
『白髪を染め始めたの何歳からですか?』という質問に対し『40.4歳』から
『いつまで白髪染めを続けますか?』という質問に対しては『62.4歳』まで
というアンケート結果が出ているということ。
つまり白髪染めは、始めてからやめるまで約22年間続くということになります。
男性のお悩みの上位は常に髪
『身体の中で悩みを感じるパーツはどこですか?』というアンケートの結果、
抜け毛、薄毛に関しては4年連続で1位
白髪に関しては5位
と上位に位置しています。
年齢問わず身嗜みの中で髪に対する意識は常に高い順位となっています。
参考資料:【美容センサス2020年下期】≪美容意識・購買行動≫
やはり男性も髪が黒く豊かな方が健康で若々しく見えることから、気にしている人が多いようです。
カラー剤が頭皮にダメージを与えている
『若く見られたい』『自分自身が気になる』という理由から自宅で白髪染めをしている人も多いはず。
ちなみに筆者も毎月必ず白髪染めをしています。
ですがこの白髪染め、自分で行う場合は適切なケアをしないと逆に白髪を増やしてしまうかもしれません。
ヘアカラーの薬剤が髪を傷めてしまうことはご存知かと思いますが、当然頭皮にも負担がかかっています。
実はヘアカラーに含まれている成分は髪を染めるために不可欠でありながら、同時に髪や頭皮にダメージを与えています。
ここからはカラー剤に含まれる成分がどのように作用し、髪と頭皮にどのような影響を与えているかをご説明します。
アルカリ
ヘアカラーの1剤にはアルカリ剤が含まれています。
アルカリ剤には髪のキューティクルを開く作用があります。
キューティクルとは髪の表面をフタのように覆っている、ウロコのようなもの。
白髪をしっかりと染める(カラーの染料が毛髪内部に浸透する)ために必要な成分です。
私たちの髪の毛は通常、弱酸性の状態で安定しキューティクルが閉じています。
アルカリに触れてキューティクルが開いた髪は非常にデリケートでダメージを受けやすい状態になります。
ヘアカラー後の1〜2度のシャンプーでは毛髪内部に残ったアルカリを落とし切ることができず、そのままにすると染めた後にもキューティクルが開きっぱなしになってしまうため、髪のダメージやせっかく染めたカラーの色落ちにつながります。
また、アルカリは頭皮を保護している皮脂膜(弱酸性)を全て取り去ってしまいます。
特にアルカリ剤としてよく配合されているアンモニアは揮発性も高く水分を奪いやすいため、頭皮が乾燥しやすくなり過剰な皮脂分泌の原因になったり、カラー後のにおいの原因となります。
ジアミン
一般的に『ヘアカラー』と呼ばれる2剤式のカラー剤にはジアミンという酸化染料が含まれています。
ジアミンは毛髪内部で酸素と触れることで酸化して発色しています。
こちらも髪を染めるために必要な成分ですが、同時にアレルギー性を含む刺激物でもあります。
何度も何度も使用しているといつかアレルギーを起こす可能性があり、頭皮かぶれの可能性を含んでいます。
ヘアカラーをする前はジアミンによるアレルギーが出ないかを調べるためにパッチテスト(皮膚アレルギー試験)が義務付けられています。
過酸化水素
過酸化水素はカラー剤の2剤に含まれています。
アルカリと反応することで髪を脱色させる作用があり、同時に酸素を発生させ染料を酸化発色させるために必要な成分です。
過酸化水素は活性酸素の一種でもあり、老化の原因物質です。
分子量がとても小さく頭皮に入り込みやすい性質があります。
皮膚内に入り込んだ過酸化水素を放置してしまうと『悪玉活性酸素』と呼ばれる物質に変化し、毛根内にある細胞を傷つけてしまうため、白髪や薄毛の原因になってしまうかも。
詳しくは以下のブログでも解説しています。
残留したカラー剤は髪と頭皮にダメージを与え続ける
ここまでご説明したそれぞれの成分は、カラー後の1〜2度のシャンプーでは落とし切れず2〜3週間は髪と頭皮に残ると言われています。
その間ずっと毛根の中の髪を作る細胞や、髪に黒い色をつけている細胞(メラノサイト)を傷つけています。
そのため白髪を染めるための白髪染めが、結果的に白髪を増やすことになっているかも…。
頭皮ケアに対する意識が高い理美容室ではカラー剤が頭皮に直接触れないように塗布するゼロテクという方法で塗布をしています。
このようにヘアカラーの薬剤は髪だけでなく頭皮にも負担をかけてしまうことを忘れないようにしましょう。
ヘアカラー後の頭皮を守る3つの方法
ヘアカラーが頭皮に負担をかけてしまうことが分かったとしても白髪染めは自宅でする、という人も多いですよね。
そんな時は染めた後にしっかりと頭皮ケアをしましょう。
カラー後に適切なケアをすることで薬剤ダメージから頭皮と髪を守り、白髪や抜け毛を予防できます。
その方法を3つご紹介しますので、次にカラーをする時の参考にしてみてくださいね!
①すすぎのお湯はぬるめ
ヘアカラーをしてしばらくは頭皮がデリケートでとても乾燥しやすい状態です。
カラー後のすすぎ洗いはもちろん、その後の髪を濡らす時やシャンプーのすすぎの時もできるだけぬるめのお湯ですすぎましょう。
体温と同じ36度くらいのお湯がおすすめです。
②頭皮にも化粧水をつける
シャンプー後、お風呂から出たら髪を乾かす前に頭皮に化粧水をつけることがおすすめです。
カラー後の頭皮は水分が不足し硬くなりがち。
硬い頭皮は血行が悪くなり、薄毛や白髪につながってしまいます。
洗顔後に化粧水をつけるように、シャンプー後の頭皮もしっかり保湿をしてあげましょう。
③専用ケアで余分な薬剤を落とす
ヘアカラーをした後に特に大切なのがカラー剤の残留物質をしっかりと落とし切ることです。
前述したように髪や頭皮にはシャンプーで落とし切れない余分なカラー剤が残り、白髪や薄毛の原因を作ってしまいます。
カラーをした直後からアルカリ除去、過酸化水素除去などの効果があるものを使い、いらない物質を徹底的に取り除きましょう。
特に男性は髪が短いため、カラー剤を頭皮まで密着させて塗りがち。
その分頭皮への負担も大きいのでこのようなデトックスケアはとても大切です。
理美容室ではカラー後にこの作業を行っているので、カラーの色もちが良かったりダメージが少なかったりします。
ご自宅で白髪染めをした後は、これらの方法で毎日ケアをするとヘアカラー後の頭皮の負担を減らすことができます。
特にホームカラーをしている人はアフターケアをしっかりして白髪や抜け毛につながる原因を取り除いてあげましょう。
カラー後のケアにはZEROカラーケアフォームがオススメ
残留薬剤を落とすためのアイテムは理美容室では扱っていても、一般にはほとんど出回っていないのが現状。
ドラッグストアでもほとんど見かけることはありません。
そこでここでは『ZEROカラーケアフォーム』をご紹介します。
ZEROカラーケアフォームはヘアカラーのアフターケア専用アイテムです。
シャンプー前に使うことで残留薬剤を除去し、デリケートな頭皮を保湿して、炎症やかゆみ・ニオイから頭皮を守ることを目的としています。
- カタラーゼという酵素が残留した過酸化水素を分解
- ヘマチンがアルカリを落とし、カラーを長持ちさせる
このような効果を持っています。
カラー後にシャンプーと一緒に使うだけで白髪予防や抜け毛予防につながり、 髪のボリュームアップにも。
またペリセアやリピジュアといった高級美容成分が乾燥を防ぎ、カラー後のヒリヒリから頭皮を守ります。
ホームカラーをしたときに必ずして欲しいケアが自宅でできるようになります。
1本で簡単にできる手軽さなのでカラー後のケアとして、とても便利です。
プロの理美容師さん達しているケアをご自宅でも。
ぜひヘアカラーのあとにお使いくださいね。
ヘアカラーの後は専用ケアで健康頭皮を守ろう
ここまで白髪染めが白髪を増やす原因とその対策をご紹介しました。
ヘアカラーが体に良くないことは残念ながら事実です。
ですが最近は各社メーカーの努力によって昔よりもかなり優しくなっていることもまた事実。
できるだけ優しいカラー剤を選び、染めた後にはしっかりをケアをすること。
このことを意識して行い、いつまでもご自身の髪で自己表現を楽しんでもらえると嬉しいです。
白髪染めは20年以上続けることになるかもしれないので上手に付き合っていきましょう。